十勝・帯広に旅行に来たときに食べるものの一つとして豚丼が一つの選択肢になるかと思います。
私も初めて帯広に住んだときは豚丼を求めて休日行脚しました。
これから帯広に来る予定のある方に豚丼の定番のお店から変わり種までのベスト5を紹介したいと思います。
豚丼とは?
豚丼の説明については農林水産省のホームページがわかりやすかったので引用させていただきました。
豚丼の始まりがうなぎの蒲焼を提供しようにもコストが高くて提供できないところから生まれた料理なんですね。
明治時代末ごろから十勝地方では養豚業がはじまり、豚肉が食べ親しまれてきた。養豚業が盛んであった十勝地方の帯広市が「豚丼」発祥の地といわれている。厚切りの豚肉を砂糖醤油で味付けしたタレでからめ、ごはんの上にのせた「豚丼」は帯広市の名物料理となっている。
昭和初期に帯広市内の食堂で、炭火焼きした豚肉にうなぎの蒲焼き風のタレを使用した丼をつくったのが「豚丼」の発祥といわれている。当初は、農家や開拓者が汗を流し働く姿を見て、スタミナ料理を提供したいと思い、食材にうなぎを使おうと考えたものの、うなぎは高価で手に入りにくかった。そこで目を付けたのが、豚肉だった。当時は、十勝地方では養豚業が盛んにおこなわれていたこともあって、豚肉は身近で手に入りやすかったという。こうして帯広の地で誕生した「豚丼」は、いまでは全国でも知られるほど有名となった。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/butadon_hokkaido.html 農林水産省HP引用
豚丼の元祖と言われているのが「ぱんちょう」です。
昭和8年(1933年)に今と同じ帯広駅前に開業したのが始まりと言われております。
お店の先代が商標登録を行わず寛大な心があったため帯広で幅広く広がったと言われております。
今や豚丼はお店で食べるだけではなくて自宅でも食べれるようにタレも発売されております。
ひとつ帯広らしいのがスーパーで豚丼用として売られていることです。
下記の写真を見ていただけるとわかりますが生姜焼・豚丼用と記載されております。
帯広市民の私が選ぶ豚丼のお店 ベスト5
やっぱり豚丼元祖の「ぱんちょう」
道内産の豚肉を炭火でじっくり焼いたお肉が柔らかくて美味しい。
さすが、豚丼の元祖だけあってタレの甘さと程よい豚肉の脂身の旨さが絶妙です。
サイドメニューで頼む味噌汁も箸休めとしておすすめです。
ぱんちょうはお肉の枚数で多い順から華・梅・竹・松となっており一般的な松竹梅と逆になっています。華は女性でも多い枚数の豚丼を頼みやすいようにしている心意気だとか。
ぱんちょうの写真は華を頼んだ時の写真です。お椀の蓋からはみ出るお肉に食欲が唆られませんか?
元祖だけあって観光客が押し寄せて開店前から行列です。
せっかく帯広に来たのであれば豚丼発祥のお店に立ち寄るのはいかがでしょうか?
2回目以降に他の豚丼屋さんにいって好みを見つけるのが良いかと思います。
小さい子供でも入りやすい「いっぴん」
北海道民なら馴染みのある「ソラチ」という焼肉のタレやジンギスカンのタレを扱っている企業が手掛けたお店になっております。
タレ屋というだけあって豚肉と相性の良いタレを研究されているので美味しいです。
もちろん、豚肉や米にもこだわった上で備長炭で焼いておりますので美味しいです。
美味しいのは勿論なのですが、お子様セットがあったり好みに合わせて肉をカットしてくれるので小さなお子様がいる家庭でも入りやすいと思います。
お子様セットの豚皿はかなり小さく切ってくださっているので噛む力の弱い子供も喜んで食べます。
また、歯の弱い大人でも小さく切ってくれるので嬉しいサービスです。
札幌にもあるチェーン展開しているお店ですが夜も遅くまでやっているのも助かります。
お肉の種類を選べる「とん田」
他の豚丼屋はお肉を選ぶことができませんがとん田は違います。
とん田の特徴はロース・バラ・ヒレ・ロース&バラ盛り合わせの4種類から好みに合わせて選ぶことができるのです。
バラ豚丼のみオニオンのせができるのでバラの油をさっぱりとできます。
私は、バラ&ロース盛り合わせを頼んで2種類のお肉を楽しみます。
ここのお店のタレは本当に美味しいです。
とん田ファンが多く昼時は長蛇の列を覚悟しなければいけません。
それくらい勝ちのあるお店です。
えっ!?釧路で豚丼? ここはまじうまい「ぶた福」
ぶた福は帯広ではなく釧路市の大楽毛という場所にある豚丼屋さんです。
釧路空港から釧路市内に向けて走る国道240号沿いにあります。
えっ??帯広の豚丼を紹介しているのに釧路のお店と思うかもしれません。
このぶた福は帯広の豚丼屋に負けない美味しさがあるのです。
タレはあっさりめですが豚の旨味をしっかりと引き出しているのでGOODです。
変わり種としてカレー豚丼があります。
実はこれが一番のおすすめでカレーは家庭的な味なんですが豚丼とカレーが何故か合うんですよ。
ガッツリ系が大好きな方には是非食べていただきたいです。
豚丼は食べたいけど帯広に寄らずに釧路・阿寒・根室旅行に来た人にはもってこいですよ!!
トンカツ屋さんが豚丼を作ると??「とんかつ雅の豚丼」
とんかつ雅さんは2012年のミシュランガイド北海道版で星ひとつをつけた名店です。
見た目も実力も職人技の旦那さんと接客が素敵な奥様と息子さん?がされているお店です。
トンカツの美味しさだけでなく接客も素晴らしいので来てよかったと思えるお店の一つです。
単身赴任先の帯広に家族が遊びに来るときは必ず子供も嫁もとんかつ雅さんに行きたいと言います。
帯広に来てトンカツですよ??他におしゃれなお店とかあるのにも関わらず。
それくらいリピートになるんです。
トンカツだけでなく味噌汁が出汁が効いていて本当に美味しい!!
こんな味噌汁飲んだことないと思うくらい。
そんなとんかつ雅さんが豚丼を作ったらどうなるのか?
下記の写真のようになりました!!
カツ丼やん!!
違う!!
さくさくのトンカツに絶妙な豚丼のタレがかかったここでしか味わうことのできない料理。
本当に美味しい。
トンカツを豚丼のタレで食べるなんて斬新すぎる・・・。
タレも本当に美味しい。
もし、変わり種の豚丼でも良いのであれば是非訪れてほしい。
むしろ、豚丼を諦めてとんかつ雅さんの薄切りのロース肉を重ねたミルフィールカツを食べてほしい。
昼は豚丼で夜はとんかつ雅さんでどうですか??
マイナーな漫画ですが十勝ひとりぼっち農園という漫画があります。
作者の横山先生も頻繁に通われていてとんかつ雅さんを紹介されております。
※十勝ではメジャーな漫画家さんです。サンデーに掲載してます。
名探偵コナンで有名な青山剛昌さんなどに究極のカレーを振る舞うために十勝で農園を一人で開墾して1からじゃがいもなどの食材を育てることをテーマにした漫画です。
発行部数はそこまで多くはないと思いますが北海道十勝を盛り上げてくれているのでなんとか売れっ子漫画家になってほしいなと個人的には思っています。
読み出すと意外に止まらなくなって次の巻が出るのが気になってしまいます・・・。
豚丼は自宅で作れちゃう|実は家の豚丼が一番うまいの?
豚丼は家庭にある調味料で簡単に作れます。
帯広に昔から住んでいる人の話を聞くとおばあちゃんが豚丼を作ってくれた話などを聞きます。
実は自宅で食べる豚丼が一番美味しいのかもしれませんね。
自宅に秘伝のタレがあれば良いのですが無いのであれば買ってしまうのも手かもしれません。
豚丼のいっぴんをプロデュースした「ソラチ」が販売する豚丼のタレを購入して自宅で楽しむのも良いかもしれません。
豚丼を帯広で食べてリピーターになった人などは自宅で豚丼を手軽に作るのも良いかもしれませんね。
ソラチの豚丼のタレは結構美味しいです。
豚丼を食べたいけど帯広に行くのは無理な人や豚丼を食べてリピートになった人におすすめです。
最後に
豚丼は十勝のソウルフードです。
地元の人は観光客が知らない美味しいお店を知ってます。
しかし、観光客で行くとすれば元祖ぱんちょうにいくのがまずはおすすめです。
その上で様々なお店があるので色々試してみてください。
また、十勝の名物は豚丼だけでなくインデアンカレーの有名ですよ!!
もしよろしければインデアンカレーの記事のご参照ください。