アイヌの人が残した金塊を求めたサバイバル漫画のゴールデンカムイを知っている人は多いのではないでしょうか?
ゴールデンカムイを知っている人であれば網走監獄が聖地になるのはご存知ではないかと思います。
今回ご紹介させていただく博物館網走監獄ですが昭和58年ごろまで使われていたそうです。
風雪に耐えぬいて築100年を超え国の重要文化財にも指定された網走監獄は一見の価値があります。
また、当時の囚人の方の尊い命の犠牲があって現在の私たちの豊かな生活の一助にもなってることを勉強できる施設にもなっております。
オホーツクは流氷や知床の美しい自然や温泉を楽しむことができます。
是非、オホーツク旅行の際には網走監獄もコースに入れても良いのではないでしょうか?
博物館網走監獄について
網走監獄とは
明治10年の西南戦争の影響で増えた囚人たちを収容することが厳しくなったことに加えて、
当時ロシアの南下政策に対応して国を守るためにも北海道の開拓が急務となっていました。
そこで、北海道に集治監(現在の刑務所)を設置して囚人たちを廉価な労働力として開拓に使役させました。
網走監獄は明治23年(1890年)に釧路集治監の分館として誕生しております。
誕生した当初は1500人ほど収容されておりました。
その背景にはいわゆる中央道路の開削工事の要因として囚人が必要になったからです。
中央道路は札幌から旭川・北見・網走へ抜ける計画で工事が行われ囚人の方々が作られました。
工事の環境下は非常に劣悪で多くの死者が出たことも有名です。
網走監獄は明治42年(1909年)の火事で全焼して明治45年に木造の新家屋が立てられて以来、昭和59年(1984年)まで使われておりました。
その後、天都山(てんと)に移設されて現在の博物館になっております。
博物館網走監獄の魅力
4つの重要文化財が見学できる
庁舎
庁舎は刑務所の管理棟のような働きをしていたみたいで総務や経理課などが入っていたそうです。
網走監獄に入ると正面に見えてきますので立ち寄ってみてください。
庁舎では重要文化財の見どころや囚人たちが開拓した道路などの歴史を学ぶことができます。
今の北海道が日本の領地であって豊かにすごせていることに感謝できます。
旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所
旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所は農業による自給自足を目指した施設として明治29年に建設されております。
収容されている受刑者が作物の管理から収穫までの一連の流れを任されておりました。
比較的自由度が高く農地も広いので刑務官からの監視が緩く自由度が高い刑務所であります。
当施設では当時の受刑者の刑務作業の様子を垣間見ることができます。
また、 旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所には食堂が設けられており実際に監獄食を食べることができます。
秋刀魚とホッケから選ぶことができますが美味しそうです。
※私は食べたことないのでコメントできなくてすみません、
舎房及び中央見張所
舎房及び中央見張所が網走監獄の主役になる施設だと思います。
中央見張り所を中心として5つの舎房が放射状に延びていることから五翼放射状房と言われております。
中央見張り所に入って頂くと分かるのですが全ての舎房を見渡すことができるので感動します。
全ての舎房を行きつくすと時間はかかりますが、実際に牢屋に入れますので当時の様子をうかがうことができます。
記憶では第3舎房に下記のふんどし姿の男性が天井の鉄筋を伝って脱獄する様子が見れます。
白鳥由栄という人で4度の脱獄を成功していると言われております。
網走刑務所では鉄格子に塩分の入った味噌汁をかけ続けて錆びさせて取り外したうえで自分自身の関節を外したうえで脱獄しております。
これって誰かに似ているような・・・
ゴールデンカムイのムードメーカー役?の白石由竹は白鳥由栄をモデルにしたと言われております。
名前も頭文字同じですよね!
五翼放射状房はゴールデンカムイでは第7師団と囚人が大乱闘に加えて金塊の鍵になるのっぺらぼうが偽物だったという読み応えのあるシーンでしたね。
教誨堂(きょうかいどう)
教誨堂(きょうかいどう)はお坊さんから倫理やありがたいお説教を頂き更生への道を進むために使われていた講堂です。
詳しくは下記URLで写真と説明を見てください。
教誨堂(きょうかいどう)はルート的にも最後になっているので疲れが出てしまい写真どころかあまり見ずにスルーしてしまう傾向があるのかもしれません。
私自身も4回訪問してますが写真が一枚もありませんでした。
ただ、ゴールデンカムイ好きとしては聖地巡礼のクライマックスになる施設になるのではないかと最近感じるようになりこれまでの行いを反省しております。
本物ののっぺらぼうをめぐり土方歳三と犬童典獄が一騎打ちしていた名シーンですよね。
見て触って体験できる
過去に囚人の方がどのような生活をしていたのかを実物を使って体験することができます。
囚人服を着たり足枷を実際に着けてみたりすることができます。
重たい足枷をつけて道路を作っていたことに驚きます。
もっこという砂利や岩を運ぶ運搬具も実際に担いで重さを体験することができます。
私自身も担いでみたのですがかなり重たくて長距離運搬するのは無理だと思いました。
そんな重たいもっこを中央道路工事のために運んでいた囚人の方の体力には驚かされます。
過酷な状況の中で運ばされていたことは現代社会では考えられませんね。
ゴールデンカムイの聖地巡礼ができる
ゴールデンカムイでは網走監獄に金塊のありかのキーとなるのっぺらぼうがいます。
それぞれが金塊のありかを知るために網走監獄に向かいます。
アニメで行くと第二期のクライマックスが網走監獄でののっぺらぼう脱却作戦です。
ゴールデンカムイファンの間では網走監獄が聖地として訪れる人が多いです。
上記の写真は看守の家になりますが
杉元一派が網走監獄に突入する際に門倉部長の部屋の下に堀ったトンネルをつかって侵入しました。
一見みすごしてしまいそうにはなりますがゴールデンカムイファンとしては見ておく必要がありますね。
まとめ
博物館網走監獄は北海道開拓時代の歴史を知る機会になるので勉強になります。
勉強することで今の日本・北海道があるのは過酷な環境下で働いた囚人の功績もあるかと思います。
また、北海道を舞台にしたゴールデンカムイの聖地巡礼もできるので是非オホーツクや道東旅行の際には寄ってみてください。
オホーツク地方に行った際にはパンケーキのWONDERにもよってみてください。
美幌方面にはなりますが感動します。
詳しくは下記ブログで紹介しているので参照していただけますと幸いです。