タウシュベツ川橋梁はご存知でしょうか?
タウシュベツ川橋梁は国鉄士幌線の糠平駅と幌加駅の間にあった糠平湖に掛かるアーチ橋です。
季節によって糠平湖の水位が変わるので水没したり顔を出したりします。
11連のアーチ橋と湖が映す反射が美しく訪れる人が跡を絶ちません。
観光本にも掲載されるくらいめちゃくちゃ有名です。
私自身が訪れたのは8月で湖に水が張っていない状態での見学になりましたが崩れかけの橋梁に切なさを感じました。
年々劣化が進んでいるので見れなくなるのも時間の問題です。
今回はタウシュベツ川橋梁を中心に士幌線跡地を訪ねたレポートを記事にします。
士幌線とは?
北海道帯広駅を起点として音更町を北上して士幌方面へ向かい最終的には十勝三股駅までを終点としていた路線です。
十勝三股駅は人口が10人程度まで落ち込んでいたため当時でも珍しいタクシー代行区間であったみたいです。
また、当時の国鉄では珍しく盲腸線同士をつなげた糠平~広尾まで急行列車が運航しておりました。帯広駅から広尾までは広尾線がになっております。
広尾線は幸福駅で有名な路線です。
広尾線に関しては下記リンクでも紹介しておりますのでご参照ください。
士幌線は国鉄民営化直前の1987年に完全撤退しております。
士幌線で有名なのが糠平湖にかかるタウシュベツ川橋梁ですね。
ただ、保存を前提としたものではないので近い未来崩壊して見れなくなる可能性が高い観光地です。
タウシュベツ川橋梁の魅力
1937年に完成した約130メートルのコンクリートでできたアーチ橋です。
湖面に映った姿がメガネのような姿になるので眼鏡橋とも言われております。
季節や水位によって橋が見え隠れすることが唯一なので幻の橋と言われております。
ダムの水が少ない1月くらいから橋が見え始めて5月のゴールデンウイーク前には完全に姿を見せます。
その後は雪解け水で橋が沈んでいくのです。
NPOひがし大雪自然ガイドセンターのホームページで水位を掲載しております。
また、補修されること無くいつか崩壊してしまうかもしれない状態であることも魅力の一つでは無いかと思います。
いつ崩壊してもおかしくないのがタウシュベツ川橋梁です。
はかないですよね・・・。
訪れるたびに見せる顔が違うので好きな人は季節ごとに訪れます。
私の知り合いは四季折々楽しんでます。
やはりいつ崩壊するかわからないので今を楽しみたいのが理由だそうです。
タウシュベツ川橋梁への行き方(見学の仕方)
タウシュベツ川橋梁の行き方(見学の仕方)は3通りあります。
タウシュベツ展望台から見学する
ぬかびら温泉郷から車で北へ約10㎞走ったところにある展望台です。
タウシュベツ川橋梁からは700mほど離れているので小さくしか橋が見えませんが予約も必要なく気楽に見れるのが長所です。
実際に私が撮影した写真は200mmほどの望遠レンズを使っての撮影になりましたが十分写真が撮れました。350㎜のレンズを持っていけば良かったとは思います・・・。
NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターの有料ツアーを利用して橋の近くまで行く。
橋の近くまで行きたいという方やガイドのサポートを受けたい方は事前予約の上で見学をされることをお勧めします。
冬にはかんじきを履いてタウシュベツ川橋梁の近くまで行けるのは楽しいですよね??
真冬はタウシュベツ川橋梁だけでなく凍った湖に泡が残されたバブルアイスやきのこ氷など糠平湖でしか体験できない事前ツアーもございます。
北海道の魅力は夏だけではないですよ!!真冬の厳しい自然環境だからこそ見れる美しさがあります。
十勝西部森林管理署東大雪支署から許可書を貰って自家用車で行く
上士幌町のホームページを見ると自家用車で行く方法は取り消し線がされているので今は使えないのかもしれません。ホームページをご確認ください。
その他の士幌線跡を楽しめる場所
士幌線三の沢橋梁跡
士幌線三の沢橋梁跡はタウシュベツ川橋梁から車で10分ほど走ったところにある陸橋跡地です。
旧線路が遊歩道になっていて陸橋も遊歩道になっております。
橋の途中に待避所の跡があるのがなんとも言えない感じですよ。
上の写真は斜面を降りて撮影したものです。
斜面を降りるのに石段がありますが滑りやすいのでお子様や高齢者がいるときは注意してください。
あえて斜面を降りないということも大事です。
三の沢橋梁跡は駐車場があるので安心して観光ができます。
また、同じ場所に森のトロッコ鉄道エコレールがあります。
士幌線跡地を使ってトロッコで1km20分間の旅を楽しめます。
上士幌町鉄道資料館
上士幌町鉄道資料館は旧糠平駅(移転後)に設立された施設です。
入館料は100円なので鉄道に興味のない方も十勝の昔を知りたい方は訪れる価値はあると思います。
昔の帯広から十勝三股駅までの貴重な映像が見れるのも当資料館の醍醐味です。
子供は喜ぶと思います。
上士幌町鉄道資料館前は旧糠平駅跡地となっているのでノスタルジックな感じを味わうことができますよ。
帯広からタウシュベツ川橋梁へ向かう途中にあるお勧めの道の駅
帯広市内からタウシュベツ川橋梁へ向かっていく途中に「道の駅ピア21しほろ」がございます。
当道の駅ではしほろ牛や士幌産のポテトフライを楽しむことができます。
また、士幌でしか売っていない生産者還元ポテトチップスが売られております。
他では手に入らない生産者還元ポテトチップスは希少価値も高いので是非立ち寄ってみてください。
詳しくは下記リンクでも紹介しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
鉄道が好きな方もそうでない方もアーチ橋の美しさには圧倒されると思います。
十勝に旅行されたときは一度は訪れていただきたい場所の一つがタウシュベツ川橋梁でございます。
タウシュベツ川橋梁周辺には三国峠や然別湖・ナイタイ牧場などお勧めの観光スポットがございます。
おいおいブログを更新させていただくのでこうご期待していただけますと幸いです。